昔の国際恋愛

昔の国際結婚勧誘の広告は直球勝負

1980年台の国際結婚の記事や、当時の海外からの嫁探しに奔走していた自治体主催のお見合いツアー日程、国際結婚に関する広告を見ると、今ではとても信じられない内容のものが多いです。

※以下3の画像は『農村(むら)と国際結婚』佐藤隆夫著より

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某県の大蔵村が主催したお見合いツアー日程

見づらいので書き起こすと、

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8月2日 出国 AM6:00フライト お見合い PM1:00 日本側男性5名、フィリピン側女性8名(書類選考後)

8月3日 個人折衝 AM10:00~PM7:00

8月4日 家族折衝 AM11:00~PM6:00 大使館折衝開始 MACHIKOレストラン  バコール町副町長トレンチーノ氏立会い

8月5日 結婚式 AM10:00~PM5:00 夕食会:バコール町MACHIKOレストラン  バコール町町長・エンレクス氏 大蔵村村長・村井健造氏立会い

8月6日 新婚旅行 バギオCity 表敬訪問 メッセージ交換 夕食会

8月7日 新婚旅行 バギオCity・表敬訪問 マニラ市研修

8月8日 大使館ビザ申請開始(アウト)

8月9日  家族訪問 5家族・男性側と大蔵村側 代理表敬訪問 森繁哉氏

8月10日 マニラ市研修 出国準備

8月11日 出国 日本側男性出国、渡辺氏、森屋氏出国

8月12日 帰村 日本側男性帰村

8月19日 フィリピン側入国

8月20日 フィリピン側女性入村

8月22日 レセプション 歓迎レセプション・報告会

8月26日 フィリピン日本大使館 婚姻要件具備申請の為

8月27日 入管更新手続き 観光ビザ更新のため仙台入国管理事務所へ

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見合ってから3日後に結婚するというスケジュールです。 「結婚することが決まっているスケジュール」というのがすごいですねっ! とにかく見合って、はっけよいのこった!で結婚です。

当時、選抜されたフィリピン女性たちはと言うと、高学歴で健康、気が利く、家庭環境の良い人達ばかり。年齢も17~24歳の女性で、日本では16歳以上の女性で、親の同意さえあれば結婚は可能ですが、17歳の少女に見合いをさせてその3日後に結婚させた当時の大蔵村行政…唖然とします。

売春や夜のお仕事をした女性は候補者に選ばれることはなかったようです。 この当時のフィリピン女性の結婚は早婚で17~18で結婚する娘も多かったそうです。 対して、日本人男性は農民、村の役人、会社員でした。

つーか…あまりにも男性本位で、チェック項目が男性に対して甘すぎ^^;釣り合いが取れていないのでは…。

 

国際交流会が国際結婚を斡旋

今では「国際交流協会」と聞けば、自治体が運営している外国人との交流を目的とした集まり、日本の文化を紹介したり、各国文化を紹介する公的な団体というイメージです。

しかし、1980年代には「国際交流協会」を名乗る「株式会社」が雨後の筍如く登場し、国際結婚の仲介業を営んでいました。

一昔前のCMや広告、ポスターを見るとレトロで味があり、垢抜けていない内容に噴いてしまいがちですが、国際結婚の勧誘ポスターもなかなかです。

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国際結婚のおすすめ

日本女性の結婚観を聞いてみると、人柄というよりも条件、例えば大学卒、一流企業、170cm以上、親同居なし等の希望が多く、そうしたエリート男性は日本全体の10%以下しかおりません。この傾向は更に厳しくなると予想されます。したがって全国で200万人の結婚を希望する男性が結婚をしたくともできないといわれております。その打開策として当会は5年前より国際結婚に踏み切り数多くの成功を収めてまいりました。
下記の条件の方でも健康で人柄が良く、生活能力のある男性で親族の同意があれば100%の成婚をお約束致します。最近は大学卒の希望者も増えております。

下記の条件の方でも健康で人柄が良く、生活能力のある男性で親族の同意があれば100%の成婚をお約束致します。最近は大学卒の希望者も増えております。

  1. 10才以上若い女性を希望する人。
  2. 結婚観に対する特別な理想をお持ちの人。
  3. 親、兄弟、姉妹等同居のある人。
  4. 農業、牧場後継者。
  5. 背の低い人、若ハゲの人。
  6. 資産、持ち家のない人、零細企業に勤める人。
  7. 小規模の自営の人。
  8. 子供2人以上居る人、再再婚の人。
  9. 身体に障害のある人(生活に影響ない人に限る)。
  10. 職人、工員、運転手・・・・・・・・・・・等。
  11. 上記の条件がいくつか重なった人。

どなたでも国際結婚というと、①言葉はどうかな?②習慣の違いは?等から、上手くいかないのではないかといった不安を解消するため、日本語及び料理、礼儀作法を教育する日本語学校を経営いたしております。当会で結婚成立した女性は自動的に入学しますので、日本に嫁いできても日常生活に於いて支障はありません。 その他、日本の生活がしっかりと安定するまで、指導、助言、その他諸々のご相談に応じております。

※当協会では水曜日(定休)を除くAM11時~PM5時まで毎日説明会を行っておりますので、電話で予約の上お越しください。

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余計なお世話な条件ばかり書きおって^^; 当時の独身男性の心理的なアキレス腱を狙った巧妙なキャッチコピーです。

「痒いところに手が届いただろ?」

と言いたげな業者のしたり顔が目に浮かびます。

当時の独身男性はそれだけ切羽詰まっていたのでしょうか。「国際結婚が嫁の来てがない男性にとって、最後の切り札、とっておきなんだから、とにかく電話よこせよ!」という業者の声が聞こえてきそうです。今の時代こんな条件を提示され、「この指とまれ」と言われても、中指突き立てられて顰蹙を買いまくって終わりでしょうな。

 

当時の新聞雑誌の広告欄にも「国際結婚はいかが?」という勧誘広告が並んでいました。

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■フィリピン女性と結婚 健康で明るい枠て美しいフィリピンの女性と結婚して幸せな生活を送りませんか。言葉のことはまったく心配ありません。日本語だけで大丈夫です。(中略) 女性は健全な家庭のOLや農家の娘さんです。エイズやその他の病気については、医師の健康診断済で安心です。(略)

■韓国・国際結婚 柔順・貞淑・質素そして情の深さ 男性の求める理想の妻の条件がここに存在しています。中高年、再婚の方も100%成婚OK(略)

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まあ、1980年代当時の人々の試行錯誤をあーだこーだと言うつもりはありませんが、こんな時代もあったのだなあと、古い広告を見てしんみりとしてしまいました^^。

この手の話は今の日本でもありますし、アメリカでもウクライナに行って嫁探しをしている人もいます。

本当にいけていない…結婚できないアメリカ男どもがウクライナで新妻探し!

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